2019年10月14日

史上最高のキャンプ場発見

この三連休、関東地方は台風の襲来で大変なことになってしまいましたが、中国地方は幸いにもコースから外れ、日・月ならばお出かけできそうな感じ。
よし、それなら今シーズン初のキャンツーに行こうじゃないか!

となれば行き先。
実は山口県の日本海沿いにある千畳敷キャンプ場という所で前々からキャンプしたくて、この秋はぜひ行こうと思っていたところ。
でもしかし、台風の余波か、強風の予報がなぁ。
ただでさえ風が強いことで知られるキャンプ場だけに、今回はちょっと避けた方が無難そう。
それに期せずして今月号の『RIDE』誌でも紹介されてしまったので、混んでしまうのもちょっと。

しからば第二案です。
これは山口県と島根県の県境近く、中国山地の山間にある、地図を見るからにも人里離れたキャンプ場で(一応『ツーリングマップル』には載ってるんだけどね)、その名は「右ヶ谷キャンプ場」。
ネットで色々調べてみると立地からも設備からも「大人気」からは程遠い様子で、これなら静かなキャンプが楽しめそう。
そして営業期間が4月から10月なので、行くなら今月中に行かないといけません。
難点は平日に町役場に電話して予約をしないといけないところ。
仕方がないので金曜日のお昼に電話をして、連絡先やら到着予定時刻やらを伝えておきます。
なんでも、これをしておかないと管理人さんは来ないんだとか。
おいおい。

当日。

準備万端、タンクにも例によって大まかなルートメモを貼り付けまして、いざ出発です。
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いかんせん三連休ですので、宮島付近の渋滞を避けるため、廿日市から岩国まで高速道路のお世話になりまして、それからは国道2号を西進。
その後、国道376→315と引き継いで西から北へと向かうわけですが、このルートが最高に気持ち良くて。
稲刈りの終わった農村風景とか青空に映える棚田とか、私の大好物が目白押しでございます。

道端のお地蔵さんにご挨拶。
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しかしこの道、地元の車もえらくペースが速いです。
背中に大荷物を背負ってバランスの崩れたR3、しかもこの日はかなりの強風で、油断すると煽られそうになってしまうよ。

かなり北上して県道3号線へ右折。
この道を真っ直ぐ行けば、目的地のはずですが…。
なんか行けば行くほど、道が荒れてきてるんですけど。
気がついたら舗装林道に毛が生えた程度の道になっていました。

しまった。
途中に右への分岐点があったけど、あっちが正解だったか?

仕方ないので路肩(といっても路肩らしい路肩もありませんが)にバイクを停め、スマホを出してルートの確認おば。

わーい、見事に圏外!

GPSは機能するので自分が日本のどこいら辺にいるのかは正確に表示されるのですが、道路を含めた肝心の地図情報が全く取得されないので何の役にも立ちません。
自分が日本にいることぐらいは知っとるわい。

まぁもう少し先へ行ってみよう。
と走り出してしばらくして、やっと路肩に「県道3」の文字が。
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ああ、助かった、合ってた。

この道は本当に荒れていて、舗装は所々剥げているわ、強風のせいなのか松ぼっくりや葉っぱが路面を覆っているわで、かなり慎重に走らなければなりません。
ひと気のないキャンプ場ということで、タチの悪いDQNが夜中に青白いライトに換装した中古のミニバンに乗ってガボガボやって来たら嫌だなぁ、とかすかに心配していましたが、この様子なら余計な気苦労で終わりそうです。
死体を埋めに来るヤツはいるかも知れんが…。

島根県境に到着。
19101404.jpg
不思議なことに、ここから逆側は結構走りやすい道でした。

峠を越え、相変わらず細い道をダラダラと下っていくと、やがてキャンプ場への案内看板が。
言われた通り、さらに細いその林道に突っ込みます。

いや、この道も輪をかけてすごいんですけど。

完全に車1台分の横幅。
時折、コンクリートの上にぬかるみが形成されていて、バイクだと相当に気を使う。
なんて思ってゆっくり進んでいたら、後方から軽自動車が。
こんな道は四輪の方が断然、安定していますので、離合スペースに寄せて先に行かせませう。
そしたらその軽四、窓を開けて挨拶してくれます。
何のことはない、その方が管理人さんでした。

ふう、やっと着いたぜ。
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左の建物が管理棟。
右へ降りて行くとテントサイトです。

まずは管理棟で先程の管理人さんに入山料420円をお支払い。
女性の方でしたが、「良く来ていただきましたね〜」と非常に感じの良い方です。

さて、まずバイクはどこに停めれば良いんでしょう?
→今日はもう1組だけですので、どこでも。
 サイトに乗り入れされても大丈夫ですよ〜。

テントサイトはここですよね?(と簡易地図を指差す)
→そうですけど、ここの炊事棟の近くでも、どこでもいいですよ。

何か禁止事項はありますか?
→焚火も直火OKですし、薪は売ってませんけど、場内に落ちているものを適当に拾ってどうぞ。

なんてまぁ、どこまでもゆるい大らかなキャンプ場だ。
最高じゃなイカ!

てことで、バイクに跨り、サイトを目指します。
先程の分岐を右に降りていくと木製の橋があります。
強度的には車でも大丈夫だそうですので、波状路の要領で直進。
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駐車場(とされている広場、炊事棟とトイレがある)を抜けると、今度は鉄板の橋。
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これを渡ればテントサイトです。
テントサイトは広く、平坦な草地で良く整備されている印象。

うむ、これまた最高じゃなイカ!

私以外には、ファミキャンがもう1組だけ。
そのご家族のテントはサイトの最奥部に張ってありましたので、私めは入り口近くに。
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ここを本日のキャンプ地とする!
(ちなみに奥に炊事場が見えますが、こちらは使用不能)

さあて、それではテントを建立いたします。
現在愛用中のステイシー ST2は、以前の山岳用テントより重くかさばり、さらに設営にも手間がかかるのですが、その分、居住性はGOOD。
ゆったり過ごすには最適です。
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テントを張り終えると、道中の気疲れもあり、どっと疲労感が湧いてきます。
なのでコーヒーを淹れて一服。
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一息入れたらちょっと場内を散策してみましょう。
右ヶ谷と言うだけあって、小川がサラサラと流れています。
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ここでしばらくボーッとしていましたが、涼しくて癒されます。
ただ、夏は蚊が多そうですけど。

左が炊事棟で右奥がトイレ。
トイレは汲み取り式で、女性だとちょっと使いづらいかな。
そして両方とも屋根が一部壊れており、ブルーシートで簡易的に補修してありました。
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うーん、予算的に厳しいんだろうなぁ。
こういうキャンプ場はなんとか生き残って欲しいんだけど。

さて、夜に備えて焚き木の準備でもしておきますか。
雑木林に分け入って適当な倒木を引きずり出し、ヴィクトリノックスのツールナイフのノコギリで細かくしていきます。
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一人で数時間燃やすだけですから、こんなもんで充分でしょ。

焚火台も出して、さあて、夜を迎える準備もできたぞ。
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ちなみに今使っている焚火台。
コンパクトなのは良いんですが、ちょっと選択をミスった気がして来ました。
底がV字型なので薪の組み方も難しいですし、何よりやはりサイズが小さすぎて、これに合わせて薪を細かくするのは結構な重労働です。
またいずれ後継を探そう。

「谷」と言うだけあって、太陽が山陰に落ちると暗くなるのもあっという間です。
今日の夕食は目玉焼き乗せハンバーグにご飯、フリーズドライの味噌汁、パック豆。
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美味かった〜。

上の画像のランタンはUCOのキャンドルランタン。
焚火が禁止だったり面倒臭かったりした時に、焚火の代わりにムードアイテムにしようと思って持って来ました。
タブレットキャンドルを使ったランタンに比べると、芯も含めてキャンドル自体のサイズが大きく、したがって炎の大きさもタブレット式とはダンチで、ソロの食卓を照らす程度なら充分な明るさだと思います。
まぁ当然、テント内では使えませんので、別に電池式の灯りを用意する必要はありますが。
ぶっちゃけソロのテント泊なんて、LEDのヘッドランプがあれば事足りるんですけどね。

結構標高のある場所なので、夜になると冷えて参ります。
それでも焚火を見ながら梨を剥いて食べたり、お月様を眺めたり。
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樹木の影の間から輝く月はゾッとするほど綺麗で、そして驚くほどの明るさでした。
そう言えば11日は十三夜だったか。

ちなみにこのキャンプ場、携帯(ドコモ)は完全に圏外です。
私は一晩携帯が繋がらなかったとて特にどうということはありませんが、プロ野球のCSの結果だけは地味に気になっていました。
せめてラジオでも持って来るんだったな。
でもまぁここの利用者を増やすには携帯の電波は必要という気はする。
そう簡単にどうこうできるものでもないとは思うが。

就寝は22時。
が、0時ごろに目が覚めてしまい、結局眠れたのは2時ごろだったか。
ま、起きたのは8時ですから睡眠時間は充分でしょう。

朝食は茹で卵乗せナポリタンとコンソメスープ。
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卵がグロく見えるのは、茹でた後、うっかり踏んでしまったからです。
でも食う!

テントが夜露でぐっしょりでしたので、陽が登ってしっかり乾いてから撤収作業にかかります。
家で乾かす手間が省けますからね。

底もしっかり干しましょう。
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その間にココアタイム。

帰りは時間短縮を狙って中国自動車道でバビュンと帰ることにしましたが、結果的にこれは失敗。
なんせ風が強くてスピードが出せず、面白くもない道を100キロほども走ることになってしまいました。
しかも工事のために何キロも一車線規制があり、そんな時に限って真後ろからGT-Rが迫って来たりとか。
お前ら、どうせ音楽でも聴きながら片手ハンドルでひょいひょいアクセル踏んでパラダイス銀河なんだろうが、こっちは飛ばされないように必死にバイクにしがみついて走ってるんだぞ。

帰着は2時半。

いや〜、何度も言いますが最高でした、右ヶ谷キャンプ場。
おそらくは営業的にかなりの危機に瀕しているキャンプ場だと思いますが、ぜひ来シーズン以降も続けていただきたい。
これぞ本来のキャンプ場の姿ですよ。
世の中には一人一泊一万円を超える料金を取るグランピングサイトなんかもありますが、あんなのはキャンプ場じゃない。
リゾートホテルですよ、リゾートホテル。

確かに大変だとは思います。
アクセス性、施設の老朽化、携帯の電波だって入らない。
本来は自治体の予算で継続するべき施設なんでしょうが、その自治体そのものが今では存続の危機ですもんねぇ。
個人的想像ですが、あの管理人さんだって時にはほとんど手弁当に近い形で最低限の維持管理をやっているんじゃないかしら。

ともかく、無事来年もオープンしたら、また利用させていただきます!
posted by Kei at 21:56 | Comment(2) | YZF-R3ツーリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自然の中 不便さを 創意工夫で 楽しむのが キャンプかなぁ〜 なんて
小島に豪華客船で乗り付けるようなのは あんまし(;^_^A
Posted by 松竹 at 2019年10月16日 08:39
>松竹さん

不便という非日常がキャンプの醍醐味ですよね。
まぁ昔から日本人はアウトドアの楽しみ方が下手ですからねぇ。
バブルの頃にはキャンプ場にカラオケ持ち込んだりで問題になったりもしましたっけ。
しかし、発電機を持ってくる様な輩がナイフを持ってくる人を白い目で見るとかいう話を聞くと家で飲んでろ、と言いたくなります。
Posted by Kei at 2019年10月18日 00:15
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