2010年09月30日

父、逝く

父親が亡くなりました。

2010年9月25日、午前0時9分。
(敢えて詳しく書きませんが、「法律上では」です)

主治医や看護士さんから「そろそろ」的な事を言われつつも、4日間、頑張ってくれました。
長い間、病気に苦しめられ、痛みや呼吸のつらさなど色々ありましたが、最期は本当に静かな旅立ちでした。
息を引き取った直後、父親の目から涙が一筋流れていたのを今でも思い出します。

日柄の関係で、お通夜は26日。
葬儀は27日。
ともにごく近しい者だけでの見送りでした。

認知症の母親を見ながらでしたから、病院に詰めるのも、お通夜も葬儀も、その後の諸々も、兄夫婦と三人で気ぜわしくしておりましたので、かえって悲しみに暮れることもなかったかな、と思います。
 
一番、心に残っているのは、亡くなる二日前の夕方の事ですね。
その前日から、もうほとんど意識もなく(実際は意識はあるそうです。ただ、目を開けたり話したりすることはできません)、たまに痛みや苦しさから身体を動かすだけの状態でした。

たまたま、私だけが病室にいたんですが、痰の吸引が終わった後、珍しく両目を開いたんです。
で、窓の方をじっと見ている。
もう目の焦点は合っていないんですよね。
そもそも、目が見えているかどうかも分かりません。

でも私は外の景色を見せてあげたくて、「外、見ようか?」と声をかけ、カーテンを全開にし、眼鏡をかけてあげました。
5分ぐらいでしたか、父親はずっと動かずに、外の方を向いていました。
本当にずっと動かずに。

秋口の気持ちの良い夕暮れの空でしたよ。

それから、ふいにゆっくりと真上を向き、目を閉じたんです。
「もういいよ」と言わんばかりにね。

これが、父親とコミュニケーションらしいコミュニケーションがとれた最後の時間でした。
そして、もうこの後、父親が目を開くことはありませんでした。

なんかね。
自己満足になりますが、最後に少しでもしてあげられた事があって本当に良かった。
たとえ、病室の窓から外を見られただけ、というだけでも。

まだまだ、私の方は落ち着かない生活が続きます。
自分の人生がどうなるのか不安は大きいですが、まぁ頭も身体も元気であることを幸福に感じながらがんばっていきましょう。
posted by Kei at 23:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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