2010年07月12日

獄門車

今日は「雨だ」なんて言いながら昼間は良い天気でござんした岡山県南部地方。
どこぞにでも行っておけば良かったですね。
今は打って変わって雨が降り続いております。

こういう雨の夜には、ふと思い出すことがあります。

あれは大学1年の事でした。
私は元々年上に可愛がられるタイプなので、当時は同級生よりもサークルの先輩方ばかりと遊んでいました。
で、その頃の若者の楽しみと言えば、男は何と言っても車やバイク。
今より確実にみんな貧乏だったはずなのに、車やバイクを持っている学生も多かった時代です。
多分、他にお金を使うところがなかったんでしょうね。
まぁ乗ってる車ときたら、どれもセコハンもいいところでしたが。

その夜も、バイト終わりに部室に3人ほど集まったところで「ちょっと走りに行くか?」ってなことになって、先輩の車で出かけたわけです。
行き先はもう覚えていませんが、大分方面で山の方でしたから、ひょっとしたら耶馬溪経由で壁湯にでも行ったんじゃないかな。
河原に温泉の露天風呂があって、当時は無料で入れたんですよね。
 
出発したのは、多分、夜の22時とかだったと思うんですが、そんなのは珍しいことじゃありませんでした。
平日深夜の0時に「ラーメン食いに行くぞ!」とか言われて、普通に久留米まで行っていた様な頃のことです(そりゃ留年するわ)から。

で、夜中の山道ですよ。
雨も降っていて、当然他の車もいない。
あんまり一人では走りたくないシチュエーションでしたが、3人もいれば明るく楽しいドライブってなもんです。

やがて車はT字路に差し掛かりました。
こちら側が交差で、前方左右が優先道路。
で、こっちは左折するわけなんですが、その左折したちょっと先の待避スペースみたいな所に、1台の車がこちら向きに停まっているのが見えたんですね。
周囲には本当に何も無い、人家や自販機すらも無いような場所ですから、「あれ?」と思いました。
あんまり気持ちは良くなかった。
3人とも、それには気が付いていたみたいでした。

そのうち左折する段になり、こちらのヘッドライトの光も左折にしたがって左に移動して。
真っ暗な山道を走って来たわけですから、ヘッドライトもハイビームになっているんです。
その光が、やがて駐車中の車の中を照らし…。

ダッシュボードの上に、若い女性の生首が!!

「うわっ!」
3人とも一斉に叫びましたね。

これはイカン!と。
キツイぞ!と。

で、恐怖の中でその首を眺め続けているうちに、車も走っていますから見える角度も変わってきます。
そしたら…。

車の中で、助手席の若い女性が前のめりになって、ダッシュボードにあごを乗せているだけでした。

よく犬がこんな仕草をしますな。
ちょっと拗ねた感じで。
あれ、実に可愛い。

多分ですねぇ。
彼氏とドライブ中に彼氏の方が尿意でも催して、どっかその辺に用足しに降りたんだと思いますよ。
で、待たされている彼女が退屈しのぎにそんな姿勢になったと。

…しっかしこっちは寿命が縮んだわい。

あれは本当に怖かった。
その女性、妙に白いメイクをしてたから余計ですよ。

まぁ、思い出したらショートカットで結構好みの顔だったから許す(なにを?)けど。

という、雨の夜のちょっぴりほろ苦い思い出でした。
posted by Kei at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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