2009年09月15日

遭難と救助

Yahoo!の山岳事故のニュースを見ていたら、こんな記事が出ていた。


積丹岳(1255メートル)で今年1月に遭難した○○さんが道警にいったん救助されながら、そりが滑落して死亡した事故をめぐり、両親が11日、道に約8600万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴した。


確かに不運な事故で大変気の毒だと思う。
可愛そうだと思う。

だがしかし。
申し訳ないけど、これはやっちゃ駄目でしょう。
亡くなった本人も望まないと思うぞ。
自分だったら嫌だもの。

昨今、中高年登山者の増加により、山岳遭難における捜索・救助活動も増えていると聞く。
ネットなどでは「好きで山に行ったんだから、全て自己責任。救助の必要なし。」という意見まで散見される様になってきた。
捜索救助費用が全て税金で賄われている、という誤解がこういう意見を後押ししているのだが、さすがにそれは極論に過ぎると私は思う。

確かに登山は自己責任のレジャーであり、想定される全てのリスクは自分自身でマネジメントするべきなのは間違いないが、想定以上の危機に際しては、やはり公的機関なりの救助活動はなければなるまい。
それが社会というものである。

もちろんだからと言って、ろくな計画も装備もなく、タクシー代わりに気軽に救助を要請する輩がいることも事実。
したがって登山に限らず、自然に入る際には入念な準備と覚悟を整えることは義務でもあるはずである。
私も、山に登る時には他人のお世話にならないために事前準備も含めてベストを尽くすが、かと言って「100パーセント遭難しない」とは言えない。

このあたりのバランスというのは非常に難しい。
実に微妙な問題だと思う。
上手く表現できないが、そこには“救助される側”と“救助する側”との信頼関係というか、不文律というか、とにかくそういったものが必要なのだろう。

そういう微妙なバランスの話の中に、こういう訴訟はどういう影響を及ぼすか。
折悪しくと言おうか、救助中のヘリが墜落する事故が起こったばかり。
今後、山に登る者が白い目で見られる様な時代にならなければ良いのだが。
posted by Kei at 23:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 突っ込み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
へぇ。そうなん。

タンクバッグくれ〜
そうなんする前に〜
Posted by imagio壱号機 at 2009年09月17日 11:37
とりにおいで。
Posted by Kei at 2009年09月19日 00:40
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