2018年06月19日

薬の力

私が『天疱瘡』という珍しい病気にかかっていることは前にも書きましたが、これ、国内でも5,000〜6,000人ぐらいしか認定患者がいないそうです。

…なんちゅう確率だよ。

そんな極めて稀有なハズレくじを豪快に引き当てるクセに、毎週買っているTotoはまったく当たらないなんて、まぁ人生とは不条理なものですな。

さて、天疱瘡にも種類がありまして、私のは正確には『落葉状天疱瘡』というもの。
落葉状天疱瘡は皮膚表面の水疱や潰瘍が主な症状で、幸いなことに口内など粘膜には及びません。
もう一つの『尋常性天疱瘡』はこの粘膜に症状が出るため、酷い時には飲食もままならず、生命の危険もあるとか。
それを考えると不幸中の幸いとも言えるでしょう。
そう、何事もポジティブ思考で!

天疱瘡の治療はステロイドの内服が中心となります。
ステロイドと言っても、スタ○ーンやホー○ンが筋肉ムキムキにするために使ったアレではなく、体内で生成される副腎皮質ホルモンと同成分の合成薬です。

天疱瘡は自己免疫性疾患。
すなわち、自分の体に備わっている免疫機能が、なぜか自分自身を標的に攻撃するという病気。

俺の免疫機能はIFF(敵味方識別装置)がぶっ壊れているらしい。

で、その免疫機能をガクンと落とし、同士討ちを防いでやろうというのがステロイド内服薬の機能なんですな。
さて、ここまで書くと、皆さん何やら恐ろしげな薬のような気がしてくるかもしれませんが、実はその通り。
このステロイドという薬は副作用のリスクがかなり高いのです。

まず、免疫力を落とすわけですから、当然、感染症にかかる確率が高まります。
風邪に始まり、インフルエンザや咽頭炎、その他諸々。
中でもある種の肺炎のリスクは非常に高く、そのため、その予防薬も同時に飲まなければなりません。
また、消化器官の潰瘍を防止する薬も必要。

他にも骨粗鬆症、血栓症、糖尿病、白内障、肥満、うつ、などなど枚挙にいとまがないほどの副作用リスクのオンパレード。
しかも天疱瘡の治療は年単位の長期に渡るため、当然、リスクも正比例して高まるのです。

もういや。

しかし流石にそこまで副作用のリスクがある薬だけあって、効果は抜群です。
マジで飲み始めたその日から、これまで1年半以上も苦しめられてきた水泡がほぼピタリと止まったんですから。

これには驚いたなぁ。
初回の検査で1万5千円が吹っ飛んだ時も驚いたけど。

ただ、前に書いたように天疱瘡の治療は非常にロングスパンで、今後、症状が完全に落ち着くのを待ってから徐々にステロイドの投与量を減らしていかなければなりません。
それこそ数週間、数ヶ月単位で。

やれやれ。

気になる副作用ですが、まぁ骨粗鬆症だの肥満だの脅かされましたので、とりあえず意識してカルシウムを多めにとったり、腹筋や腕立て伏せを始めたりしています。
もっとも実感するのは睡眠障害ですね。
ステロイドの副作用には精神症状もあるらしく(ほんと色々あるな!しかし)、飲み始めた時点から非常に寝つきが悪くなりました。
私は元々ロングスリーパーな上に、仕事の関係で寝るのがいつも遅いのですが、ベッドに入っても下手すると1時間くらいは寝られません。
そして朝は夜明け前から何度も目が覚めてしまいます。

体がもたんぞ。

眠気も誘発するかゆみ止めが同時処方されているのですが、これを飲むと、今度は夕方まで眠くて頭がぼーっとして仕事にならないので使えません。
一度休日前に試しに飲んでみたら、夕方の16時まで眠りこけてしまいました。
普段眠れていないので一気にきたんでしょうな。

なんか、薬に左右されるライフスタイルになってしまった。
俺はこれで良いのだろうか?
posted by Kei at 00:37 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする