堅牢安価でシステマチック、そして多用途というこの道具の特徴が、私のアウトドア指向にピッタリだったことと、青春時代へのノスタルジーを込めて、(今は完全放置の)ホームページタイトルに使ったのですね。
我ながら、このタイトルは秀逸だと思っています。
実はこのキャンティーンカップ、度重なる引っ越しによって、水筒共々どっかへやってしまっていました。
多分、実家の台所のどっかにあると思うんですが。
で、わざわざ実家に戻って探すのも大事だし、高いものでもないということで、通販で新しく買っちゃいました。

米軍使用の実物新品。
本当は、キャンティーンカップは中古の方がアタリが付いていて使いやすいのですが。
ただし、キャンティーンカップは単体ではその機能を充分には発揮できません。
水筒本体、そして水筒カバーと三位一体となることによって初めて有機的な運用が可能になるのです。
言うなれば、劉備・関羽・張飛、もしくはアラミス・ポルトス・アトスの様に。
当然、残りの両者も入手いたしますよ。
まず水筒本体ですが、今回は米軍実物ではなく、ナルゲンのクローン品を買ってみました。

ナルゲンがこんなもん作ってたんだな〜。
知らんかった。
実は米軍実物の水筒、ちょっと問題があるんです。
それは、入れた水に樹脂独特の匂いが付いてしまうこと。
正直、現代の水筒として、それはいかがなものかと。
ナルゲンは世界的に知られた容器メーカーで、そういった心配は皆無。
米軍のカップとのマッチングに不安はありましたが、ネットの口コミを見るとそれも大丈夫そうだったので、じゃあ試してみようかとこちらを購入することにいたしました。
ん?

「bpafree」?
はて、bpaとはなんじゃらほい?
と思って調べてみると、どうやら「ビスフェノールA」と呼ばれる化合物で、人体への悪影響が危惧されている環境ホルモンの一種だそうな。
どうやらポリカーボネートにも含まれるらしいが…。
え?待って!
ポリカーボネートって、ナルゲン製品の代名詞じゃないの?
そしたら、なーんとなんと、現在、ナルゲンはポリカーボネートを使ってないってさ。
現在の製品の素材は飽和ポリエステル樹脂というものらしい。
何につけても情報は常にアンテナ張ってないといかんですなぁ。
ともあれ、水筒とキャンティーンカップが揃った。

実はマッチングは良好とは言えなかったりして。
ちょっとタイト過ぎて、無理やり押し込むと引っこ抜けなくなります。
いやーん、まいッチング!(マッチングだけに)
まぁキャンティーンカップって、軍用品だけあって作りが大雑把ですから、個体によって微妙に形状が違うのかもしれません。
使っているうちに馴染むと思いますが、ハンマーでぶっ叩いてアタリを拡げる手もアリですな。
困ったのが、カバー。
カバーは米軍の実物が欲しかったのですが、ネットで探し回ってもなかなか見つからない。
見つけたと思ったら品切れ状態だったり。
仕方ないので、ロスコとかいうメーカーのレプリカ品で我慢しました。

正直これ、あんまり作りが良くないです。
縫製が雑ですし、サイズが少し窮屈で、カップとセットにしたらスナップボタンを留めるのに一苦労。
まぁ間に合わせですから、我慢して使いながら実物が売りに出るのを待ちましょう。
それにしてもナルゲン。
この米軍タイプの水筒は、日本ではほとんど売れないんじゃあるまいか。
恐らく買うのは、米軍の水筒システムを既に愛用していて、なおかつ匂いの少ない水を欲している人。
そう、ピンポイントで私みたいな層だけだと思う。
普通の人は普通の広口タイプの円筒ボトルを買った方が対応品も豊富だし、よほど幸せなのでは。
でもわざわざ作るってことは、やはりアメリカだと需要があるのかなぁ?