てか、そもそも私も契約してから調べたんですけど(遅)。

まずは国産ではなく台湾製の世界戦略車です。
もうバイクの世界では当たり前になりましたな。
で、かの地ではマジェスティSという名前ではなくSMAXという名前で売られています。
ヤマハにはTMAXという、よく出来た大型スクーターがあるので、その子分というイメージ戦略なんでしょう。
ここからはネットの聞きかじりなんですが、このSMAX、タンデムでの使い勝手を主眼に作られているらしい。
台湾といえば、道路を埋め尽くす小型バイクの映像がよくテレビにも映りますな。
日常の足として「荷物も積むし、二人乗りも毎日普通にやるよ!」ってな国での走行性能が開発のベース。
という訳かどうか、日本で売られているマジェスティSも「そう言われると、そうだな」ってところがちらほら目に付きます。
サスが固かったり、シート高が高かったり、ホイールベースに比してライダーのスペースが狭かったり。
こういう諸々は、多分、後ろにもう一人乗った時に最適になるようにチューニングされているんじゃないかしら。
だがしかし。
俺の人生に「タンデム」という言葉は無縁だ!
なので、私には何のメリットもなかったりするんですが、まぁそこは事前に調べなかった私が悪いので割り切ります。
で、具体的にどこがどうか、初めて乗った者の印象として書いてみませふ。
走りに関しては、まだ新車同然ですし、所詮は155ccのスクーターですから、また時間が経った後にでも触れてみたいと思います。
●足着き性
よくないです。
私の身長は日本人男性平均値である172センチ。足は長い方ですが、それでも座った状態で片足の土踏まずまで着きません。車体が軽いので不安はありませんが、停車の度に足を頑張って伸ばすので、ちょっと疲れます。あと、路面が濡れていたり砂利があったりする時は注意した方が良さそう。それを思うとVTRは楽勝だったな。体重がもっとあれば沈み込むのだろうか?
●ライポジ
これもネット上で必ず言われますが、下半身が窮屈です。シートに段差があり、自由度が小さいので自分で最適なポジションを得られないんですね。もっと後ろに座れるとかなり改善すると思うんですが。
やっぱあれか?
タンデム重視だからか?
あとこれは足着き性に関わる話ですが、停車の度に足を伸ばすので、気付いたら座る位置が左にずれています。走り出すたんびに「よいしょっ!」てな感じで座り直すのがめんどい…。
●乗り心地
あんまりよくないです。
路面の凹凸を越える度に体がポンポン跳ねます。私の車体だけかもしれませんが、スロットルの操作抵抗がえらく軽いので、体の上下に合わせて意図せずスロットルが動いてしまい、なおさらギクシャクに拍車をかけます。
揺さぶられっ子症候群になってしまうよ。
サスが馴染むと少しは変わるのかな…。
●ユーティリティ
シート下の荷室は可もなく不可もなし、と言った感じ。前後はそこそこあるのですが、上下が低いので、ヘルメットの収納も余裕がありません。

アライのラパイドIR(57-58)で結構無理矢理。多分、閉めた時にはメットか上蓋に負荷がかかっていると思う。
ちなみにシートは、イグニッションに挿したままのキー操作で自動的に「ぱこーん」とオープンします。
これは便利!
メーターは近代的で視認性も高いです。

だがしかし、位置が低すぎる。被っているのがフルフェイスということもあり、走行中にスピードを確認するためには、意識して頭ごと下を向かなければなりません。
テールランプとブレーキランプはLED。ウインカーは通常のバルブ。

このリア周りのデザインは格好いいと思う。
ちなみに、ヘッドライトは流行りのLEDではなく通常のハロゲン60/55Wの1灯ですが、下道を常識的な速度で走る分には充分に明るいです。
ヘッドライトとは別に、フロントにはLEDのポジショニングランプも灯ります。
とまあ、こんな感じであんまり褒めてはいないような気もしますが、日常の足としてはかなりよく出来ていると思いますよ。振動も思ったより全然少なくて、ミラーの視認性も良い。アクセル中開度でも「ダラララララ〜!」と結構勇ましい音を奏でながらそこそこ走ってくれる。
だるい朝晩の通勤でも、これに乗っていると少しだけ元気になれます。
やっぱバイクはいいなぁ。
●おまけ
スクーターのラジエターって、こんなとこにあるんだね。
