2008年08月27日

深夜の闖入者

昨晩、就寝直後のことだ。
どこからともなく聞こえて来る、「カサカサッ」「カサカサッ」という物音。

最初は、就寝前にエアコンを付けていたので、冷えた部品が温まって出す音かと思って気にせずにいた。
だが、ちょっと注意していると、どうもそんな感じでもない。
何か頭の方、窓の内側あたりから聞こえて来る。

ま、まさか…。
あの“黒いヤツ”じゃないだろうな…?
寝入ったばかりの夜中に接敵&開戦は嫌だぞ。。。

ともかく、電灯を灯してカーテンをめくって確認してみるが、何もいない。
しばらく様子を見ても気配は消えたままだ。

やはり気のせいか。

額にうっすらと浮かんだ汗を拭い、電灯を消してベッドに横になる。

「カサカサッ」「カサカサッ」

また聞こえる。

「カチャカチャ」「カチャカチャ」

「カチャカチャ」だって!?
これはカーテンレールにはまっているコマが動く音だ。
カーテン動かしてるのか?
どんな力だ、コウモリでも侵入したか!?

これは一大事だと飛び起きて、再度電灯を点けてみる。

「カチャカチャ」

そこか!?
左のカーテンの上!!

見ると、コマの向こうから付き出した昆虫らしきモノの足。
カーテンの向こう側をよじ登り、コマに抱きついている様だ。

くっそー、やっぱり出たか!
“G”か?
“黒いG”か?

ちなみに、今の我が家にはめったに“G”は出ないので、対処する武器を常備していない。
殺虫剤は無いし、ハエたたきになる様な物も無い。
これはぬかった。

こうなったら飛び道具を使うか?
だが、頼みの綱のエアガンにはガスも弾も(当然)装填されていない。
発砲の準備を整えるには時間がかかり過ぎる。
そう言えばスプレー式のチェーンクリーナーがあったな。
あれは役に立つだろうか?
こびりついたオイルや汚れを一瞬にして溶かし出すぐらいだから、多少は劇物的な成分ぐらい含まれているやもしれん。

などと数秒の間に逡巡しているうちに、くだんのヤツがこっちに回り込み始めた。
いよいよもって、暗闇のベールを身にまとい、安息の楽園を一瞬のうちに恐怖と緊張のるつぼに叩き込んだ張本人が、その正体を白日の下にさらけ出す瞬間が訪れたのだ。

徐々に現れる手。
顔。

明らかに虫野郎だ。
もはや逃げも隠れもできない。
こうなれば、災害脱出用に常に手近の棚に置いてあるシースナイフを抜いて、差し違える覚悟で肉弾戦に持ち込むよりあるまい。

そしてヤツは、いよいよその胴体を蛍光灯の灯に晒す。
緑色の胴体が昼光色を受けて鈍く輝く。

み、緑…?

…な〜んだ、カナブンじゃないか…。

なんのことはない。
不気味な音の正体はカナブンであった。
多分、洗濯物を取り入れる時に開いた窓から飛んで来て、カーテンかどこかにへばりついていたんだろう。

カナブンなら可愛いもんだ。
ひょいっと手で摘んで、窓から外へ逃がしてやった。
「夏ももう終わりだぜ、人生を謳歌しろよ」ってなもんである。

それにしても、同じ虫でも、カナブンと“G”ではなんとまぁ受け取り方が違うものだ。
生まれ変わっても“G”になるのだけは絶対に嫌だなぁ。
posted by Kei at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする