ジャケットなど必要な物を持って、タクシーでバイク屋さんへ。
お店で細々した手続きを済ませ、おもむろに愛車とご対面。
さすがにメーカー系列の認定中古車だけあって、あらためて見ても外見はとてもキレイである。
このキレイさがいつまで続くかは私の世話にかかっているわけだが、ま、あんまり期待はできんだろうな。
それから色々事細かに説明を受け、いよいよヘルメットとグローブを装着して乗車。
暖機運転は既に終わっている。
お店の人2人+その場にいた別のお客さんの計3人のギャラリーの視線がプレッシャーだ。
まずはアイドリングのままでクラッチレバーを少し緩め、ミートの位置を探る。
顔は平静を装っているが、何しろ公道デビューである。
内心はかなりの緊張だ。
何度か半クラッチの練習をし、意を決してスタート。
トロトロと表の県道に侵入。
お店の人がお辞儀してくれるのが見えたが、もはやこっちには返礼する余裕がない。
徐々に加速し、シフトアップ。
Vツインのエンジンはもちろん初めてだが、想像したよりも鼓動感が強い。
やはり4気筒とはおもむきがかなり違う。
ついでにフルフェイスのヘルメットも初めてなのだが、これまた想像以上に視界が狭く、しかも結構外界との隔絶感がある。
当然、教習所で慣れた感覚とは相当な相違だ。
しばらく走って、信号停車。
それからいきなりの右折だ。
慎重にギアを確かめ、車の切れ目を待って再発進。
右折はのんびりするわけにはいかないので、これまたド緊張である。
直後の道路で60キロまで速度を上げる。
怖い。
怖いよ〜。。。
普段車で走っている時には何とも思わない公道が、物凄く恐ろしく感じる。
気を抜くと、どこかへ吹っ飛んでしまいそうだ。
これがバイクの感覚なんだなぁ。
その後、行きつけのスタンドで給油を行い、無事家に帰還。
まぁ無事とは言っても、20キロぐらいの走行距離で3回もエンストをしてしまったのだが。
やはり低速トルクのあるV型2気筒とは言えしょせんは250cc、教習車の400ccに比べれば発進には気を使うのだな。
帰って来たらもう、全身汗まみれである。
もちろん気温も高かったのだが、それに加えて緊張からくる発汗であろう。
こりゃあ慣れるまでしばらくかかりそうだな。
時間を作って練習せねばなるまい。
慣れたらテントなんか積んでツーリングに行こう。
ふ。
これでまた俺の新しい道楽が増えてしまったか。

バイクに乗る以上は、自己防衛はやってやり過ぎることはないと思っているので、ヘルメットもそこそこ良いのを購入した。