2007年04月08日

成果報酬主義

成果報酬主義というのが流行りらしい。
これまでの「年齢が上に行けば給料が上がる」から「成果を出せば給料が上がる」に変えようという動きだ。
ま、アメリカのマネである。
私はこれにはあんまり賛成ではない。

確かに「年齢がいっている」あるいは「勤続年数が長い」というだけで仕事も出来ない(しない)のに高い給料をもらっている人がいるのは確かで、それが有能な若手のやる気を削いでしまう弊害があるのは事実であろう。
ある一定以上の地位や役職にいる人物には一部適応しても構わないかと思う。
だが、それ以外の一般社員、特に40代半ばぐらいまでは用いるべきではない、というのが私の持論だ。

この成果主義、基本的には「減点主義」がまかり通っている気がする。
経営者はきれい事を言うが、要は人件費を抑えたいがために導入をはかる例が多いはずだ。
私が最初にいた会社がそうだったから言うわけではないが、経営者というものは何かにつけて「お前はこれが出来なかったんだから、給料もこれだけだ」という言い方をすぐする傾向が強い。
そうなると社員は「必要だが手柄にならない仕事」は避け、「目に見えて成果が出そうな仕事」ばかりに手を付けることになる。
減点が怖いから、リスクのある仕事からも逃げるだろう。
これでは会社は伸びない。
社員同士の責任のなすり合い、手柄の獲り合いも生まれよう。
地味にコツコツ頑張るタイプの人間は、能力を発揮する前にドロップアウトする可能性も高い。
だいたい、成果主義を導入するには社員の自己評価が必須だが、これがまた一仕事で、いらない手間が業務に発生して非効率的である。

「長く頑張れば給料も上がる」という事実は、実は組織の底辺を支える若い人員のやる気を促す非常に重要なファクターだと思うのだが、それをみすみす捨て去るのはリーダー論的にどうだろう。

もっとも、私が一番腹が立つのは、こういった成果主義で人件費を合理化しようとしている連中が、かつて年功序列主義の恩恵をたっぷりと授かった世代であるという事実なのだが。
posted by Kei at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 突っ込み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする